校長はサラリーマンで私たちは教師です、嵐・櫻井翔主演『先に生まれただけの僕』第1話レビュー

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アキコ・ポジチーボ

櫻井翔が主演を務める日本テレビ系列ドラマ『先に生まれただけの僕』。10月14日(土)夜10時から放送された第1話では、少子高齢化が進む日本の教育社会において、どの学校も多かれ少なかれ同じような問題を抱えているであろう現実をふんだんに取り込んだストーリーが展開された。櫻井翔演じる主人公の鳴海は、今まで歩んできたキャリアとは全く畑違いの学校という土俵で、ビジネスを成功させることができるのか? キレイ事では終われないテーマだけに、最終回まで見逃せない!


櫻井翔主演「先に生まれただけの僕」第1話 (c)日本テレビ

第1話

櫻井翔主演「先に生まれただけの僕」第1話 場面1 (C)日本テレビ

主人公の鳴海涼介(櫻井翔)は、総合商社「樫松物産」に務めるサラリーマン。
鳴海は子会社の赤字経営を立て直し、上司からその能力を高く買われていた。

ある日のこと、涼介に思いもよらない異動が上司から言い渡される。
異動先は、なんと会社が教育事業部門として経営する京明館高校。
京明館高校は長年採算が取れておらず、鳴海が校長となり経営再建するよう命じられる。

早速、高校の再建に乗り出す鳴海だったが…

櫻井翔主演「先に生まれただけの僕」第1話 場面2 (C)日本テレビ

赤字の経営を立て直そうと、副校長の柏木文夫(風間杜夫)とともに、鳴海は教員たちと面談をすることに。

英語教師・島津智一(瀬戸康史)に「何か無駄だと思うことは?」と鳴海は尋ねるが、島津からは返事はない。
音楽教師・矢部日菜子(森川葵)には、ヴァイオリンを辞めてリコーダーにしてはどうか? と鳴海は提案するが、柏木に却下される。
物理教師・郷原達輝(荒川良々)には「授業にかけるお金が高すぎる」と駄目出しをすると、教育を値切るのか、と反発される。

他にも、鳴海が「裏紙を無駄にしないで」と言えば、テストや保護者の連絡プリントに裏紙を使うのか? と教師に「冗談はお辞めになってください」と失笑される。
赤字経営の高校に関わらず、教師たちが金銭感覚において、全くの危機感ゼロの現状に鳴海は嘆くのだった。

営業で培った人の懐に入る能力を発揮する鳴海

職員室は新しく校長に就任した鳴海の話題で持ちきりに。
教育現場の経験がない校長の就任に、特進クラスの担任・真柴ちひろ(蒼井優)は不快感を示す。

体育館に登場した鳴海は、生徒を前に校長就任の挨拶をする。
「僕は高校生の時、校長の挨拶は長いと思っていました…だから終わり!」と早々に挨拶を切り上げる。
生徒は鳴海の挨拶に大喜びし、鳴海は生徒の心をぐっと掴むことに成功する。

問題の根源は…!?

櫻井翔主演「先に生まれただけの僕」第1話 場面3 (C)日本テレビ

銀行に融資の相談に向かった鳴海と柏木。
鳴海が授業料の値上げを提案すると、銀行側にそうすればますます入学志願者が減ると言われてしまう。
鳴海は入学志願者を増やそうと、進学塾に営業に行こうとちひろを連れて外回りへ出かける。
しかし、塾の講師に「はっきり言って京明館高校は公立を落ちた生徒の受け皿です」と厳しいことを言われ、偏差値を上げて、魅力的な高校にしないと入学志願者は増えないと指摘される。
鳴海はちひろに「先生、生徒をみんな有名大学に入れてください」と単刀直入に申し出る。
鳴海の言葉を聞いて、ちひろは「そんなことできたらとっくにやってます!」と怒りを露わにする。

学校の癒しスポット保健室

学校の問題に直面した鳴海は、学校の授業を見て回るが、良い妙案が浮かばない。
疲れた鳴海は保健室へと足を運ぶ。
保健室の教諭・綾野沙織(井川遥)は、悩みを相談する鳴海に「応援してますから」と優しい言葉をかける。
仕事後、レストランで鳴海は恋人の松原聡子(多部未華子)と食事をする。

サラリーマンの性

櫻井翔主演「先に生まれただけの僕」第1話 場面4 (C)日本テレビ

樫松物産を訪ねた鳴海は、専務・加賀谷圭介(高嶋政伸)に「みんなにいい顔してるやつを見ると虫酸が走るんだよ」と嫌悪感を露わにされ、「お前の仕事は黒字にすることだけだ」と言い渡される。

そして、鳴海は加賀谷に、鳴海が慕っていた課長代理に降格させられた柳沢が、駅のホームから落ちて入院していると知らされる。
柳沢が入院している病院を訪ねた鳴海は、柳沢に京明館高校に飛ばされたのは、加賀谷に嫌われていたからだろうと愚痴をこぼす。
すると、柳沢は、鳴海が数学教師の免許を持っていて、亡くなった父親も教師だったという履歴を指摘し、加賀谷は鳴海が高校の立て直しに適任の人材と思って配置したのでは? と伝える。

奨学金で大学へ行った鳴海

ある日のこと。
構内で生徒同士の殴り合いの喧嘩が勃発。
鳴海と真柴が生徒に事情を聞くと、親がくも膜下出血で入院したので、進学を諦めなければいけないと思いストレスが溜まっていたことが判明する。
真柴は助成金や奨学金もあるから心配しなくて大丈夫と生徒を励ますのだった。

鳴海は自分の高校生の時のことを思い出そうとして実家の母親に電話をする。
自分は父親が亡くなった時、自分はどうして大学に行ったのか? と母親に質問すると、母親は「先生に奨学金と進学を勧められたからだった」と言われる。

現実を突きつけることは必要なのか!?

櫻井翔主演「先に生まれただけの僕」第1話 場面5 (C)日本テレビ

鳴海は翌日教師を会議室に集める。
鳴海は奨学金を受けて大学に進学する生徒が10名弱いることを指摘。
そして、奨学金は大学に入った途端に返済が始まる借金であることを、生徒に伝えるべきでは? と鳴海が議題として提案すると、教師陣から次々と反発を受ける。
「奨学金を受けないで進学率が下がってもいいのですか?」とちひろが言うと、一番良くないのは教師陣だと鳴海ははっきりと言う。
「生徒は教師にとってクライアントです」と鳴海が訴えると、「学校はビジネスなんですか?」と、次々と教師が反発する。
「当たり前でしょビジネスです! 公務員ではなく私学なんですから」と鳴海が言うと、教師に、「校長は学校のビジネスのことを考える、私たち教師は教育のことだけを考える、それでいいですか?」と言われてしまう。
言葉をなくした鳴海に「仕方ないでしょ? 校長はサラリーマンで、私たちは教師です」と、ちひろは、はっきりと線引きをするのだった。

教師たちが会議室を後にすると、先日喧嘩をした生徒が鳴海の元にやってくる。
鳴海は自身が奨学金で大学に進学し、その返済に今でも苦労していると打ち明ける。
そして、「君の代わりはいないと言われるような、必要とされる能力をつけていかないといけない」と奨学金と社会で働く厳しさを伝えると、生徒は「そんな怖い話、今聞きたくなかった! 無理だよ!」と叫んで走り去ってしまう…。
呆然とする鳴海に、ちひろは「だから言ったでしょ? 高校生なんだから、現実を教えりゃいいってもんじゃないんです」と呆れ顔で言い捨てるのだった…。

第2話は、10月21日(土)夜10時から放送。

日本テレビ系列ドラマ『先に生まれただけの僕』。
学校のことを知らない鳴海は、スクールカースト=生徒の身分制度があると、ちひろに教えられる。
ある日のこと、及川の担任する生徒が保健室通いをしていることが判明し…。
第2話は、10月21日(土)夜10時から放送。

ドラマ『先に生まれただけの僕』公式サイト
http://www.ntv.co.jp/sakiboku/

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