the GazettE NEWアルバム『DOGMA』インタビュー

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the GazettE インタビュー記事掲載!

2年の時を経て放たれるthe GazettEの8thアルバム『DOGMA』に関するボーカルRUKIとギター麗のインタビュー記事掲載中!

ニューアルバム

主題歌

the GazettEロングインタビュー

2002年に結成、日本国内のみならず、海外からの注目度も高く、ビジュアル系バンドの雄として、SUMMER SONIC2011やLOUD PARK14など大型フェスにも参戦するなど活動の場を広げている。
そしてデビューから13年もの活動を続けてきた彼らが2015年8月26日に約2年ぶりとなるニューアルバム『DOGMA』をリリース。

「教義」と言う意味を持つ『DOGMA』にデビュー13年目にして辿りついた彼らは何処に向かおうとしているのか。ヴォーカルのRUKI、ギター麗、がニューアルバム『DOGMA』そしてPROJECT:DARK AGEについて語る。

the GazettE

ニューアルバム『DOGMA』、
そしてPROJECT:DARK AGEとは。

――早速ですが、二年ぶりのアルバムリリースを迎え今の心境を教えて下さい。

麗:そうですね、本当に二年ぶりで、こんなにリリースを空けたことは無かったので「ファンも待っているな」という意識は常に持ちつつ、自分たちの中で心機一転、自信を持って出せる久しぶりのアルバムなので気合が入っているところですね。

――デビュー13年目に『DOGMA』と言うタイトルのアルバムをリリースされる事にメッセージ性やストーリー性を感じるのですが意図的なモノがあるのでしょうか?

RUKI:いや、そんなことはないんです。13年目だから『DOGMA』と言う意図的な事は無いんですよ。前のアルバムを出してから、昔のアルバムをひっさげてツアーを周り、その中で改めて自分達でどういう物を創るのか?を探して行った結果、『DOGMA』に辿りついた感じです。

――アルバムを聞いて全体的にストーリー性を感じたのですが、制作するにあたって意識されたのですか。

RUKI:1曲1曲はそんなに繋がっているとかでは無いです。でも・・・・
わりと身の回りの事や、最近というか・・・ アルバムを出すまでにあった事を描いているので逆に、そういう面ではストーリー性というよりは、人生の一部分、という意味で繋がっているという事はあるかもしれませんね。

―― PROJECT:DARK AGEをわかりやすくファンの皆さんにお伝えするとどう言ったプロジェクトになるのでしょう。

RUKI:今までの活動について基本的にいつも、デザイナーさんとかカメラマンさんとかは同じ人でやっているんです。『DOGMA』を始める前に、自分達が信用しているメンバーで、こういうチームでやっているよ、と言う自己紹介的な形かな。
こういう事をやるのは海外では多いけど、日本ではいなかったしね。

麗:それと、アルバムをリリースして、ツアー周って・・・ そういう一連の流れに緊張感を保ち、盛り上げて行って、テンション感を常に保ち続けるためのプロジェクトでもあるかな。

――確かに日本では聞かれない形ですよね。PROJECT:DARK AGEのOVER TURE では映画のような映像が公開されて、何かが始まるドキドキ感がありますね。
アルバムの方に話を戻しますが、今回のアルバムタイトルでもある「DOGMA」という曲はどの様に生まれたのですか。

RUKI:最初の頃からアイディアが出ていた曲です。 完成したのはわりと後だけどね。半分くらい出来ていて、出来上がったのは終盤に近いあたりだったよね。

麗:わりと早い段階から曲のイメージはあったんだけど、まだ曲が無い状態でアルバムのタイトルが決まって、模索しながら『DOGMA』っぽい曲を出していったら・・・ こいつだったんです。

――なるほど。メンバー全員でアイディア出しをされるのですね。

麗:そうですね。曲を持ってきて実際に聴きあって決めています。

RUKI:『DOGMA』という言葉が抽象的な言葉だから、メンバーの中の『DOGMA』っぽさを出し合っていった感じです。

麗:俺なんか最初は『DOGMA』という言葉を音で表すという概念があまりなかったので、そこまで『DOGMA』っぽい音を作ろうとか、追求しようと思ってなかったんです。
だから「DOGMA」の曲が来た時に「あっ!リンクした!」と言う感じと共に、方向性がひとつ拡がったというのがありましたね。

――流れのまま、自然に出来上がっていったって感じなんですね。アレンジは全員でスタジオに入って決めるんですか?

麗:スタジオには入りません。

――え?

麗:まぁ、人によっては(笑) 彼(RUKI)は入ります。

RUKI:それは歌うだけです、家で歌えないので(笑)

麗:曲作りやアレンジは各メンバーみんな宅録なんですよ。

RUKI:スタジオでアレンジしたことなんて多分、一度もないよね。やったら一生終わらないよね(笑)

麗:リハみたいに、皆でバン!と合わせる事がないですね(笑)

――そうだったんですね、意外でした。 曲によってはデジタルの音が入っているものだったり、女性コーラスが入っているものだったり、そう言ったアイディアはどなたが率先してやられるのですか。

RUKI:誰がと言うよりもデモの段階で入っているのでその音を生かすようにしています。

自分を取り巻く世界で起きていることが
反映された楽曲たち

――今回のアルバムを聞く時にここを一番大事に聞いて欲しいと言うポイントはありますか?

麗:2曲目の「DOGMA」という曲が、本当にこのアルバムのイメージに一番近くて、これがないと始まらないし。だから絶対かな。とても大事な曲です。

RUKI:あと配信でアルバムの中の1、2曲だけ買うのは絶対やめてほしいですね(笑)

――アルバム全曲通してひとつの作品ですよね。

RUKI/麗:そうです。

――身の回りにあることを曲に表した。と言うお話があったのですが、世の中の理不尽な事や悲しい事件、そういった事が表現されているのかなと感じるのですが、いかがでしょう?

RUKI:殆どそうですね。自分の周りで起きていることだったり、世の中の事だったりしますね。

――最近あったニュースで深く受け止めた事件などはありますか。

RUKI:少年犯罪、ネット社会の問題だったり、いろいろありますけど・・・ ものによりますよ。情報が曖昧な感じと言うか・・・

――ニュースで伝えられるような表向きな部分だけではなく、裏側の経緯とかも深く考えるべきですよね。

RUKI:基本自分はニュースを信じないので(笑)信じるというかすごくあっさりしているというか、見る部分が違うかなっていう感じがしますね。

――アルバムではセンセーショナルな曲が続いていますね。そして最後の曲「OMINOUS」の、「忘れないで 心は死なない 忘れないで その夢は逆夢」と言うこの4行に救いを感じたのですが、そんな思いをこめられた曲なのでしょうか?

RUKI:どっちかというと逆ですね。良い夢をみているけど、それは逆と言うことを伝えたかったんです。
捉え方は聴く人次第でどちらでも良いなとも思っているのですが、「OMINOUS」と言う意味は「不吉」という意味で、現実か非現実かを繰り返すような歌なので・・・。
でも、救いがあるというような感想を言って下さる方が多く、自分の中でもそれは「アリ」だとは思っています。

――すみません、私が感じたのは逆でしたね。

RUKI:それでいいんですよ(笑)

――「DOGMA」以外でキーになる楽曲はありますか? 個人的に「BLEMISH」はライブで盛り上がりそうだと思うのですが。

麗:ノリとかの部分でキーになるのは自分も「BLEMISH」だと思いますね。かなりノリが良い感じになると思います。
今までのライブでは中間でグッ!と引き込むようなシーンがあったんだけど、そういった部分を担うような楽曲ってなると今回は難しいですね。いつも通りの流れじゃないかもしれない。

――それはどんな展開になるか楽しみですね。

麗:読めないような、読めるような感じですよ。

RUKI:どういう展開になるか楽しみに待っていてください。

ギターとギターが本音でぶつかりあうことで
見出した着地点

――今回、『DOGMA』のレコーディングにあたって、なにか「秘話」的なお話があれば教えていただけますか?

RUKI:基本的に・・・「良い音」と言う事でしょうね。「良い音」を届けいるということにはすごくこだわりました。

麗:秘話として呼べるか解らないですが、ギターとしては、同じくギターの葵と今回はいつもより、精神論みたいなところを長々語りましたね。

RUKI:そうなの?

麗:特に音に関して、どう考えているっていうマジ討論しましたね。

RUKI:レコーディング中に?

麗:うん。色々とね。

RUKI:そうそう、そうだった。確かに。入っちゃいけない空気のときがありましたね。二人で話し込んでいるときが一瞬、ありましたね。いったい何を話してるんだ?って。

麗:本音でぶつかるしかないと言うか・・・ お互い、着地点が解らないところに向かっていた事があって、とことん話さないと納得できない事だったりがあるんですよね。
音自体はどうにかなると言えばなるんですが、そこに気持ちを持っていけるか?と言う感じの話合いをして、着地点を見出すことが出来ました。
ただ音を鳴らすだけでは無くて、「なぜこの音にしたのか」と言う理由ってものが存在しないとね。それをお互い理解した上で楽曲を作り上げました。

――すばらしいですね、 こだわりを持って目指すところに行き着くという話合いをされたわけですね。特にギターソロは素晴らしいですよね。

麗:「OMINOUS」は二人ともソロをとっています。「LUCY」は僕です。

――音づくりの面で苦労された点はありますか。

麗:そうですね、僕はギターソロにものすごく時間をかけてしまうんです、ヴォーカルとおなじくらい曲のメインになってくるパートなので。
そういうこともあってレコーディングしていると細かい部分が聞こえてくるので、ノイズだったり、質感とかそういうところは徹底的に耳あたりが良いところまで持って行きます。 結構大変だったりするんですよね。ざっくり行けるようで行けなかったりもするし・・・・後で後悔しないように妥協無くレコーディングしていますよ。

――昔の音源を聞いてあの時に「妥協しなければ・・・」とかご自身では解ってしまいますよね。

麗:それが故に時間がかかってしまうんです。

――職人技ですね。

麗:ギターソロは特にそうですね(笑)

――RUKIさんはヴォーカルで、重要視したポイントはありますか?

RUKI:このアルバムに限ってと言うわけではないですけど、何度でも録り直しますよ。エンジニアさんとかも「何で録り直しているんだ?」って思うくらい録り直します。
語尾の切れ方とか、頭の入り方とか、子音の問題とか。
僕の中ではデモで歌う時が自分らしいから、レコーディングでうまく歌おうとすると、そこがいつも「うっ」って思う時があって・・・・
初めのテンションで歌った時と、レコーディングで「はい、やりますよ~」って言われて歌った時の違いがやっぱりあるから、そういう点を埋めるのに時間がかりますね。

――最初のデモのイメージとレコーディングを繰り返す中で生まれたものとのギャップを埋めていく作業ですね。

RUKI:そうです。だから、こだわって歌っていない時の方が良かったりもするので。

――すごく細かいところまで意識してつくられているのが良くわかりました。

RUKI:他の人からみると「別に」って事だと思うけどね。 結局、最初に録ったやつに戻ったりするんですよ(笑)

――最高何テイクくらい録ったことありますか。

RUKI:最高ですか?多いので言ったら40テイクくらいかなぁ。

麗:数え切れないくらい録ってますけどね。ギターの場合はまたパターンが違うんですけど、どういう演奏が曲に合うか探ってく場合とか、色々曲に対して角度を変えて弾き方を探ってく場合とありますね。
でも、あまり重ねたくはないですねテイクは。テイクを重ねすぎるとどんどん悩んでしまうこともあるので。

予測不能な全国ツアーへ向け

――いよいよ9月と12月 合計41箇所のツアーが始まりますが、どんなツアーになりそうですか。

RUKI:前までは「新しい事をやりたい」とかあったのですが、アルバム自体がバンドを生かしたようなものなので、生々しくというかバンドらしくっていうか、ライブっぽく成立するようにはしたいなと思っています。ヘビーなものをヘビーにどう表現するか僕らも今から楽しみです。

――今回は9月のあとに12月と、少し間をあけてのツアーですが、この間に何かあったりするのですか。

RUKI:まだ、言えないですね。こちらも楽しみに待っていてください。

――ライブに来るファンの皆さんにどういった気持ちで臨んでもらいたいですか?

RUKI:別に決まりがあるわけでもないから、ライブに来るときにはライブを楽しみにしてきてほしいですね。『DOGMA』の空気感を持った上で観にきてくれたらいいかなと思いますね。

――それでは最後にファンの皆さんへのメッセージをお願いします。

RUKI:「いかがだったでしょうか?」っていうのはどうでしょう(笑)
この『DOGMA』と言うアルバムがその人の中でどういう一枚になったのか?というのが気になります。
自分達にも影響を与えてくれた曲やアルバムがあるんですけど、人生において、この一枚がどういうアルバムだったか?と言うのがあったりするじゃないですか。

この作品が誰かの人生の中の通岐点になった曲・CDだったりだとか、そういう1枚になればいいな。
今まで聞いていたものと違ったものを聞いたりして、感性が刺激されるような、パンチみたいな作品になれば良いなとは思いますね。
解りやすく言うと、バンドをやるきっかけになったり、こういう世界観の楽曲を好きになるきっかけになったりとか言うのが一番いいのかなぁ。

麗:僕らからメッセージを発信しているだけだと虚しいので、願わくは反応も知りたいですね。どういう受け取り方をされているのか?と言う、何かしらの反応が欲しいですね。
SNSを書いたり、ライブに来てくれてノリで表現するとか。
まぁ、そうでなくても、反応出来なくても、色々心に響いている人が沢山いてくれると思うので、そこは難しいですけど、全てを感じてくれていればそれで良いのですが、やっぱり反応があると作り手としては嬉しいです。

――楽曲を聴いていただいて、このインタビューを読んでいただいてその感想をSNSとか、発信できる人は発信してほしいですね。発信することが苦手な方は別の形で・・・・ テレパシーとか(笑)

RUKI:文(ふみ)とか…(笑)

――聞いて下さった方がその人に合った形でメッセージを発信していただけると良いですね。本日はお話をきかせてくださりありがとうございました。

RUKI/麗:ありがとうござました。

インタビュー雑記:
インタビュー後にメンバーに聞いた
ココだけの話を特別に

――話は変わりますが、アマチュアのバンドでthe GazettEさんをコピーしている方が多いと思うのですが、the GazettEさんの曲をプレイする時にここが肝だぞ、ここ大事!と言うところはありますか?

麗:うちのバンドはドラムに拘っているというのがあると思いますね。どのバンドも同じだと思うのだけれどドラムがしっかりしていれば、わりとギターやベースとかの弦楽器は自然とまとまってくる。やっぱりドラムを強化するべきですよ。

RUKI:確かに、基本、ベースとドラムにはうるさいですよ(笑)

――この流れでお伺いしたいのですが、RUKIさんのボーカルですが、すごく綺麗に歌われるときから「デスボイス」って言うのですかね「スクリーム」的なところに移り変わる時が凄いなと思うですが、ご自信で意識したり、歌い方で気を使っているところとかはおありなのですか。

RUKI:気は使っていないけど、まぁ無理はない感じですね。急にコロッと変わるわけじゃないので、まぁ自分のなかで無理のないようにしています。

――海外のバンドでthe GazettEさんが影響を受けたりとか、目指していたりとか、リスペクトしているバンドやお好きなバンドでも良いですが、あればお聞かせください。

麗:バンドというかアーティストですと、結構、コロコロ変わりますよね。メンバーそれぞれ好きなアーティストはいますからね。でもあえて言おうとすると出てこないなぁ。

RUKI:俺も聞かれたことないなぁ。ナイン・インチ(Nine Inch Nails)とかかなぁ。好きですけど僕らの曲に現れているかといえば現れていないなぁ。世代的には90年代なので、リンキン(LINKIN PARK)、その辺かなぁ。ミクスチャって言われていたバンドは好きでしたね。

麗:でも、ずーと好きかっていうとそうではないんですよ。

RUKI:とは言えいろんなのを聞くので、今ではエレクトロも聞きますよ。でもずっとこの人のアルバムを聞けるっていうのは…あまりないですね。

麗:普段はバンド系じゃないものを聞いている方が多いかもね。癒されたいときとか(笑)

RUKI:ロックは普段聞かないよね。

――そうなのですか?それは意外でした。ちなみにライブとかいかれたりしますか。

RUKI:よっぽど好きなのしか行かないですね。それこそナイン・インチとかですかね。

麗:なかなか来日しないアーティストとかですね。

RUKI:ナイン・インチは去年、新木場に来ているときに行きましたね。1から10まで暗かったな。とにかく照明暗かったですね(笑)

自分達が感じたモノを一枚のアルバムに詰め込んだ。そんな感覚を覚えた今回のニューアルバム。
音に対する追求心。作品に対する追求心。それは彼自身が持つ「人間らしさ」が全てであり、それこそがthe GazettEなのかもしれない。

だからこそ日本を代表するバンドへと成長し、多くのファンを魅了するのだろう。
そして、これからも進化し続けるのだと思う。

13年目に辿りついたPROJECT:DARK AGE それこそが今の彼らの理想であり答えなのかもしれない。そして、これからもthe GazettEは流れのままに理想を追求してくだろう。

インタビュー/文 高橋秀之

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