【原作紹介】安田成美、16年ぶりの主演ドラマ「朝が来る」

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大人のための土曜深夜ドラマ枠で、本日からドラマ「朝が来る」がスタートします。本作は辻村深月さんによる原作小説「朝が来る」の実写化作品で、全国の書店員が選んだ「本屋大賞2016」にノミネートされ話題を呼びました。「特別養子縁組」という、日本ではまだ聞きなれない制度に関わることになったひとつの家族と一人の少女の物語で、血の繋がらない母親と、血は繋がっているけれど我が子を手放さなければならなかった母親の2人の視点から描かれています。今回はドラマの見どころと原作小説「朝が来る」の魅力をご紹介します。


「朝が来る」辻村深月(文藝春秋)

■大人の土ドラ「朝が来る」の見どころをチェック!

辛い不妊治療の末、「特別養子縁組」制度を使って養子を迎えることになった主人公・栗原佐都子を演じるのは、連続ドラマとしての主演作はなんと16年ぶりとなる安田成美。彼女の夫役に田中直樹(ココリコ)、物語のキーマンとなる謎の女・片山ひかりを、9nineを卒業してから連続ドラマ初出演となる川島海荷が演じます。

片山ひかりはもう1人の主人公といっていいほど重要な登場人物。中学生で妊娠してしまい、「特別養子縁組」制度で子どもを栗原夫婦に託すこととなり、栗原家では「広島の母ちゃん」と呼ばれている少女です。ひかりの中学生時代は、実生活でも中学1年生になったばかりの原菜乃華が演じます。本作は、ただただ“普通の幸せ”を求め、もがき苦しみながらも“朝が来る”ことを願い進んでいく女性たちの物語。現代社会で大きな問題となっている不妊治療や、「特別養子縁組」についても、実際どのように行われているのかを学ぶことができる大人の為のドラマです。週末の夜に観て、月曜日からまた頑張ろう! と生きる力を貰える作品なので、是非チェックしてみてくださいね。

■原作者・辻村深月

80年生まれで現在36歳である作家・辻村深月は、「鍵のない夢」で直木賞を受賞し、「ツナグ」「太陽の坐る場所」は実写映画化されヒット、作品を発表する度に賞レースの候補に名前が挙がるなど、今最も勢いのある若手作家の一人です。ここでご紹介している「朝が来る」も「本屋大賞2016」にノミネートされています。彼女はファンタジーから二次創作もの、現代社会のリアルな家族を描いたものまで幅広いジャンルとテーマを自ら選び手掛けています。しかし「朝が来る」に関しては、珍しく編集者の方からテーマの提案があり、そこから辻村さん自身が調べていくうちに「このテーマに挑んでみたい」と思い書き始めたそうです。そして完成したこの作品が、辻村作品の中でも最高傑作との呼び声が高い長編ミステリーとなりました。

■原作小説「朝が来る」のあらすじと魅力

「子どもを返してほしいんです」一人息子の朝斗と親子三人で穏やかに暮らす栗原一家に、ある朝かかってきた一本の電話。電話口の女が口にした名前は「片山ひかり」。片山ひかりは、朝斗を産んだ実の母親の名前でした。その一本の電話から主人公の栗原佐都子は過去へと引き戻されていきます。

本作は前半が佐都子、後半がひかりと視点が変化し、2人の視点で物語が描かれていきますが、彼女たちは“普通の幸せ”を望んでいるだけなのに、心も体も限界まで苦しみもがいている姿が丁寧かつリアルに描かれており、読み進めるのが辛い点も多いです。しかしラストはその思いをしっかりと救ってくれる結末が用意されています。暗闇の中を突き進んで、ラストにはまさに「朝が来る」、珠玉の長編小説です。

原作では、主人公だけでなく、彼らの周りの登場人物たちも丁寧に描かれ、彼らに出会わなければ今の佐都子、ひかりはなかったといるような濃密な人間ドラマが描かれています。原作者の辻村さんは、自身の物語の実写化には、原作以上のものを期待するとインタビューでおっしゃっているので、より濃密で魂が震えるドラマを期待したいですね!

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