加藤拓也の演出に「暗いのばっかり(笑)」、劇団た組。番外コント公演より鮫島博己・片岡沙耶らが稽古場対談 (1/2)

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劇団た組。番外コント公演『劇じゃない火星人のはなしのヤツ』より、稽古の模様
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劇団た組。の番外コント公演『劇じゃない火星人のはなしのヤツ』[2017年3月1日(水)〜5日(日)LIVESTAGE hodgepodge(ほっぢポッヂ)]の出演者である鮫島博己、片岡沙耶、西野翔、作・演出を担当する加藤拓也が稽古場対談を行い、舞台への意気込みや作品内容についてトークを繰り広げた。

不定期に行われているコント公演のシリーズの一環として上演される同舞台では、とある田舎の定食屋の店長とその息子、親と子のどこにでもある関わり方が、ありそうで無さそうな不思議な世界で描かれる。作・演出は加藤拓也(舞台版『惡の華』、舞台『博士の愛した数式』『百瀬こっちを向いて。』等)が担当。チケットはすでにチケットペイにて発売中となっているので、興味のある人は劇団た組。HPなどを参照されたい。

■劇団た組。『劇じゃない火星人のはなしのヤツ』 鮫島博己×片岡沙耶×西野翔×加藤拓也 稽古場対談2

【周りがどんどんボケてさばくだけっていう】

——『劇じゃない火星人話のやつ』を作り始めたきっかけを

鮫島:きっかけは加藤さんですねえ。
加藤:なんでしたっけ。
鮫島:なんかお笑いコントみたいなのをやりたいってLINEがきたんですよ、そこからなぜ火星人になったかは覚えてないんですけど。
一同:笑
鮫島:どうしてこうなったんですかね。
加藤:その時僕が火星に興味があったんで。
鮫島:最初は終わった後何に感動も残らないのをやりたいなって話をしてたんですよ。
加藤:最初は「劇じゃないやつ」ってタイトルも違って、定食屋に強盗が出るっていうシチュエーションから始まったんですけど。
鮫島:言ってた言ってた。
加藤:強盗イコール火星人だな、と。
一同:笑
鮫島:そうですね強盗は…火星人、そうですね。こんな感じでもう4本目になりますから、本当に色々やりましたね。公演中もどんどん変わっていく。初日終わってすぐここ変えようって新たなシーンがガガガって増えて2日目に挑むという。
加藤:三本目の「元気が出る病院」は鮫さんが作で、僕は全部手直しだけ。で結局手直ししたものの、稽古場で全部変わるという。自分でもびっくりしました。
一同:笑
鮫島:今回の「劇じゃない火星人のはなしのヤツ」もそう思ってたんですよ。僕正直コントだと思って台本全然読んでなかったんですよ。どうせ変わるだろうと、ところがどっこい今回は真面目にやってるじゃないですか。
加藤:前回まではボケを足してく感じなんですよ。小中大とボケをどんどん追加していくという。そしたらもう台本はいらんてなって、設定だけが残ってじゃあ鮫さんツッコんでくださいという。
鮫島:まわりがどんどんボケて二時間ひたすら僕がサバくだけという。
加藤:(前作は)上演時間、初日が1時間半、楽日2時間20分ですからね。鮫さんの唇か痺れるっていう。
一同:笑
鮫島:色々ありましたね、まあ楽しかったですけどね。それはそれで。今回はだいぶ違う、ちゃんとしている。
加藤:真面目ですよね、なんかね。真面目にボケている(笑)
鮫島:いままでの作品見てきた人はそう思うかもしれないです。全然面白いですけどね。また別の軸へ行ったという感じですね。

鮫島博己

【皆が損しないようにしたい】

——作品創りにおいて念頭に置いてることは?

鮫島:考えたことないですねえ(笑)
加藤:初期衝動を大事にすることですかね。僕の場合は一番最初に何がやりたかったのか、根底の部分ていうのあって。今回については僕大阪出身じゃないですか。お父さんやお母さんには1年に1回くらいしか実家に帰らないから会えないっていう生活をここ何年かしてて、しばらく会わないと喋り方を忘れる。どうやってお父さんお母さん妹と喋ってたかなぁって、帰った時になんか恥ずかしいんですなんて喋っていいかわからんから。

——なるほど

鮫島:僕は、何にも残んない方がいいなってモノを作るんですよ。イベント企画とか自分のコンビの単独ライブとかもそうなんですけど、笑って帰ってほしいだけで感動とかいらないです(笑)だけど音楽を扱ってると、どうしてもエモい方向になりますね。だからアニソンディスコも大まかにいうとボケですよ。芸人が何やってるんだっていうデカすぎるボケです。でも全力でやりますよね、手を抜かないで感動させるって、それがイコールボケなんですけどそこに全力で向かって行きますよね。
加藤:ボケがデカすぎる
鮫島:うわぁ恥ずかしいなあ。だからゲストを怖がらせるというよりは楽しいハッピーになるように作っていきたいって考えでいつもやってますね。みんなが損しないように終わりたいですね。損させない、誰にも損させないって。今回の作品も十分エモいですよね。台本読んで今までとまた全然違って、ホロっとくるようなところもあって。

片岡沙耶

【なんだかとってもエモかった】

——作品のタイトルとチラシを見て思った事は?

西野:可愛いですね、私まず最初に舞台のオファーが加藤さんから来ましたよって連絡をマネージャーから聞きまして、なるほど…「劇じゃない火星人の話のヤツ」てタイトル。あれ?、劇じゃないんだ…なんだろうって(笑)でも加藤さんと鮫さんのコント公演で、どうなるんだろうっておそるおそる台本開いてエモい劇だったんで、ちょっと安心しつつビビりましたね。コントなんてできないし。
片岡:あ、私もそう思ってました。
鮫島:いやできるでしょお二人。
西野:いやできないです。
片岡:やったことない〜。
鮫島:恵比寿マスカッツはバラエティーやってたじゃないですか。
西野:とはいえ、とはいえですよ。
鮫島:バカ殿様も出てらっしゃる。
片岡:まぁまぁまぁまぁ。
西野:鮫さん「俺たちのおもしろライブ」ってお笑いライブに出ないかって前に誘いましたよね。
鮫島:俺そんなん言いましたっけ(笑)、凄いこといいますね。
一同:笑。
西野:今も、一旦台本読んで(エモさに)安心したんですが、稽古始まってみると思ったより作り方がお笑いに寄ってるって思って、またブルってます。笑いって結局、自分の間の才能っていうか、声のトーンとかもそうですし自分に実力が無かったらどんなに面白い本でもお客さん笑わない可能性があるんで。
鮫島:…ありますね。
西野:怖い。
片岡:スゴイ、思ってたことほとんど喋られちゃって。私も最初にコント系の舞台だっていう話を聞いて、まずコントの経験がないから結構不安でした。劇じゃない…やつ?みたいな。
鮫島:でもバカ殿様でてるなら。
西野:完全コントですよねえ。
片岡:そうなんですけど、それは大丈夫なんですよ。ちっちゃい時から見てたし。
西野:そっかセオリーがあるからね。
片岡:この作品はタイトルと違って、コントっていうより台本を見たら意外とちゃんとお話しになってるって安心しましたね。
鮫島:チラシを見るとコントって思わないですね
片岡:思わないですねえ。
鮫島:夏のいい話なのかなって、サマーウォーズみたいな。
西野:たしかにたしかに
加藤:チラシは電車にしようって思ってたんですよ。
西野:裏面も可愛いですね。のどかな感じで。あ、書いてありますね、この人の前で自分のことなんて呼んでたっけって。
加藤:今回は劇じゃないってことで人物を中心に置かないていう、線引きですね。
鮫島:でもこれ見ただけじゃ内容わかんないですよね。
片岡:共通点ありますけど。想像しにくさはありますよね。
西野:こんな話だとはおもわない。
鮫島:こんな街なんでしょうね。
加藤:火星人の話のヤツって最初から答えは言ってるんで。

『劇じゃない火星人のはなしのヤツ』稽古風景

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