容赦ない急転直下!松たか子主演「カルテット」第6話レビュー

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ひとせ ゆみ

ついに巻真紀(松たか子)の夫さん、幹生(宮藤官九郎)登場。TBS系で2月21日(火)よる10時より放送された第6話こそは、見なくてはいけません! 全ての謎や伏線の答え合わせなのだ! 見逃し配信あります。そして、前回「ミステリー路線おしまい」と大々的に誤報してしまった。まさかの展開だった。ミステリーは終わらない。さらなるミステリーの深みへと足を踏み入れるのだ。いばらの森や…


松たか子主演「カルテット」第6話 (c)TBS

幹生の母・鏡子(もたいまさこ)の行動、そして世吹すずめ(満島ひかり)のスパイ行為が真紀に明らかにされた前回。
いたたまれず別荘を飛び出したすずめは街で幹生と出会った。

再会しない、二人。

すずめは幹生と同じ漫画喫茶に一泊。さすがどこでも寝られる子。カルテットのチラシを持っていた幹生は、家森諭高(高橋一生)の先輩で「マキムラ」だと名乗る。…その流れだと、自分も音楽やってないとおかしくない?
半分幹生の正体を見破っているすずめは、幹生を別荘へ誘う。
一方、真紀は鏡子と会って話すため、駅で待ち合わせ。やだあ。もうすぐすずめが夫さん連れてくるのにぃ。そんなやきもき。丁寧に軽井沢駅の説明をする真紀。その人軽井沢はめっちゃ知ってるよ…「遠かったでしょ、お義母さん」「慣れた」という短いやりとりでモヤモヤ倍増。
駅に向かう真紀と、駅前を通過する幹生とすずめはちょっとしたアクシデントでお互い気付くことなくすれ違う。
この後の回想で、巻夫妻が一時が万事こんなすれ違いだったのだと感じる。

松たか子主演「カルテット」第6話 (c)TBS

一世一代の会話劇が始まる。

教会で鏡子と話し始めようとした真紀はいきなりビンタ張られる…え? なんで? という真紀の表情が最高に面白かった。ビンタ張られるのがコメディーになる女優はそうそういない。
「いい加減仮面を脱げ、本音で話せ」と迫る鏡子。しかし、真紀は困惑するばかり。いままでカルテットメンバーの中で話してきたことが全てなのだろう。「本当にどうして(失踪した)かわからないが…」と前置きして、語り始める。
一方、幹生はすずめに別荘に連れてこられてソワソワ。すずめ、わざと大きな声で「真紀さーん!」と呼んでみせ、反応を確認し、真紀の夫さんだと確信する。
どこから手をつけていいのか分からない緊張感の中、宅配便がやってくる。宅配の兄ちゃん、幹生の靴を見るなり付着している塗料が、強盗に投げられるものじゃないかと笑う。
すずめ、一気に戦闘モード。幹生は犯罪者になっていたのだ…! すずめはビニール傘の先を武器に「何やらかしたんですか!」と詰問する。観念して、コンビニ強盗未遂を自白する幹生。持ち金は底をついていたのだ。
自白した勢いで真紀との馴れ初めと結婚生活について語り始める幹生。生々しいショボさだ。

それぞれの、答え合わせ。

とにかく、すれ違いの答え合わせは全部見ることをお勧めしたい。いやになる程緻密に符合していることにため息するだろう。
とどのつまり、幹生は繊細でロマンチック過ぎる夫だった。そして、真紀の最大の罪は、相手の価値観(好きなもの、興味のあること)を知ろうとしなかったこと。彼女自身、結婚した途端、あっさりと音楽を手放したのだ。
結婚後、ウツになったのは夫の方。結婚した女を「大事に思わなくては」と思いつめる。仕事もうまくいかない。ついに真紀に内緒で辞めてしまう。どうしようもない行き詰まりを感じ、ベランダから自殺未遂してしまう。家森に病院で出会ったのはこの時。真紀のことを「優しそうで品があって、1億点の妻」と言われ、まったく気の乗らない幹生。

唐揚げにレモンの逸話は、家森自身もこの時聞いた。だから初めてみんなで夕食を食べた日、あんなに唐揚げレモンの逸話に食いついたのだ。(詳しくは第1話の見逃し配信を)
幹生が家森に「妻に背中を押されて落ちた」と言ったのは、詩的表現だったのだ。「妻の存在」が、背を押したように感じたのだ。この他も今まで5話分で明かされてきた逸話の数々に全ての背景が見えてくる。
最後はテレビに逃げた夫。夫にバレないよう、シンクにしがみついて泣いた妻。夫は裸足で逃げ出し、泣いている妻の背を見ながらも、全力で離れた。苦しさと虚しさ。空気しか入ってない真空パックに穴が開いたように。

話は全部終わって。

完全に憑き物が落ちて、「私が探します。あなたの元に、幹生を連れて帰る」と真紀に取りすがる鏡子。
真紀は静かに、そして鏡子に感謝をもって、「離婚届出します」と告げる。…まあ、そうだよね。引き留めようとする鏡子。逃げた魚は美しい。
ところで、じゃあなぜ幹生は再び真紀の前に姿を現そうとしているのか。ズバリ、「金が無くなったから」。そこまで堕ちてる幹生。怒り心頭のすずめ、「そういうの、ぬかよろこびって言うんだよ!!」とキレる。そう、すずめが寝たふりした時、別府司(松田龍平)に言い寄られた時、怒って真紀が言ったセリフ。(第2話参照)
「悲しいより悲しいことは、ぬか喜び」。
幹生は警察を呼ぼうとするすずめを縛り上げる。怖いよ…犯罪のボーダー、下がりすぎだよ…

いろんな危機到来。

一方、会社で勤務中の別府は資材倉庫の中に閉じ込められてしまう。電池残1%で、かけて来たのはバイト中の家森。有朱にかけようとして、間違えてしまったのだ。別府、必死に事情を説明するが、意思疎通が定かでないうちに敢え無く電池切れ。別府、最大のピンチ。
そんな中、家森から電話をもらうはずだった当の来杉有朱(吉岡里帆)は、なぜか別荘に忍び込み、真紀のヴァイオリンを盗もうとする。転売目的? それにしては、ずいぶん愛おしそうにヴァイオリンに頬ずりしていた…

しかし、幹生と遭遇。真紀のヴァイオリンを見るなり、「それは真紀ちゃんのだ!」と飛びつく幹生。ベランダへ逃げる有朱。これ、嫌な展開…そう、幹生は渾身の力でヴァイオリンを取り上げようとして有朱をベランダから落としてしまう…死んだ? 死んだの?
いや、だけど、自殺も強盗も未遂だったヘタレ夫だ。殺人だって、未遂であるはずだ。あってくれ。
謀らずも、必死に真紀のヴァイオリンを守ろうとした姿に涙してしまった。

次回第7話は、2月28日(火)よる10時より放送

エ。終わりの始まりってなんですか。第7話は、TBS系で2月28日(火)よる10時より放送。

「カルテット」公式サイト
http://www.tbs.co.jp/quartet2017/

火曜ドラマ「カルテット」

テレビドラマ 国内ドラマ ヒューマン 恋愛/ロマンス サスペンス

製作年:2017年

坂元裕二脚本のラブストーリー×ヒューマンサスペンス!

おとなの掟

シングル

TBS系 火曜ドラマ「カルテット」主題歌


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