障害を乗り越え教師に復職!! 加藤シゲアキ主演24時間テレビドラマスペシャル「盲目のヨシノリ先生」レビュー

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星野花太郎

NEWSの加藤シゲアキが主演する、日本テレビ24時間テレビドラマスペシャル「盲目のヨシノリ先生〜光を失って心が見えた〜」。8月27日(土)よる9時ごろに放送された本ドラマは、全盲でありながら公立中学校の教師を務める新井淑則(あらいよしのり)さんが自らの体験を記したノンフィクションをもとにしている。失明したことによって教師を辞めたヨシノリ先生が再び教壇に立つ日までを描く。教師という職への強い想い、そして周囲の支え。人間の強さ、そして優しさが詰まったヒューマンドラマ。


加藤シゲアキ主演24時間テレビドラマスペシャル「盲目のヨシノリ先生」

熱血先生が失ったものは、視力と教職と、生きる力

20代の新井淑則(加藤シゲアキ)は、中学校のサッカー部の顧問で、生徒たちには「ヨシノリ先生と呼んでくれ!」と呼びかけ、愛や希望を語ってしまうような、よくいえば熱血、時と場合によっては「ウザ」とも言われかねないような人物。松岡修造が中学校教師だったら、と想像してみればいいだろう。しかし何ごとにも一所懸命な姿勢・生き方は、生徒たちに強烈な印象を残すことになる。

かつての教え子、緒ノ崎快(小瀧望)もヨシノリ先生に影響を受けたひとり。結婚して子どもができたこともあって、報告がてら会いに行くことにした。久々の再会に胸を躍らせながら自宅を訪ねた快だったが、彼が目にしたのは荒れ果てた家と、変わり果てた恩師の姿だった。ヨシノリ先生は20代後半で網膜剥離を発症、30代半ばで完全に失明し、失意のどん底にあったのだ。

翌朝、妻の真弓(沢尻エリカ)はヨシノリに言う。「訪ねてきてくれた教え子にどうして「ごめんね」って謝るのよ。「おめでとう」も言わずに」。闘病生活を支え続けた真弓だったが、ヨシノリの無気力ぶりに業を煮やして、視力だけじゃなくて心も失っているとなじる。自暴自棄になっているヨシノリは「死んだほうがラク」とまで口走る。

夫婦の修羅場から数日後。ヨシノリは自宅でピアノの旋律を耳にした。音楽教師の真弓が、知り合った頃に弾いていた曲。ふらふらとピアノに向かうと、弾いていたのは真弓ではなく小学生の娘だった。娘の成長を喜ぶ一方、無為の時間を長く過ごしてしまったことも思い知らされる。

教職への道はあきらめない! ついに教壇に立つ

妻の協力のもと、生き方を模索し始めたヨシノリ。しかし、教職への未練は断ち切れず、ほかの職に進むことは想像できなかった。そんなとき、同じ県内の高校で教師をしている視覚障がい者と出会う。自分にもできるかも。光がさした瞬間だった。

社会復帰するにはひとりで外出できるようになる必要がある。リハビリに励み、盲導犬とのパートナーシップを結ぶ。奮闘するヨシノリの姿を見て、県庁に勤める友人、青井修平(小泉孝太郎)は、ヨシノリの教職復帰を教育委員会に何度となく掛け合う。ことはそう簡単には進まないが、八方ふさがりかとも思われたある日、ちょっとした偶然から道が開ける。復職を推した町長はヨシノリに言う。「どん底からはい上がった姿を子どもたちに見せること、それは必ず子どもたちのプラスになる」

久々の登校日。40代半ばになっているヨシノリ先生は生徒たちを前にして少々緊張気味。それでも以前と同じように言う。「ヨシノリ先生と呼んでくれ」。オーバーアクションで、やや暑苦しく。

オンデマンドで見逃し配信中! 未見の方はぜひ!!

目が見えないこと。その辛さを象徴するシーンがある。病院に家族が見舞いに来たときのこと。娘が写真を手に「見て」とせがむ。ピアノの発表会の写真で、お祖母ちゃんからもらった素敵なドレスを着ているのだという。父、娘ふたりしてとまどうのが切ない。

実社会での苦労も描いている。街中を歩く怖さ、街中でかけられる心ないことば。そして、教室での苦労。ヨシノリ先生は机の下に点字テープで名前を貼り、それを指先で確認しながら点呼、声を録音することで生徒ひとりひとりを認識する。授業の準備にはパソコンの音声ソフトと点字を使う。もっとも、教室のなかでの苦労は、ヨシノリ先生にとっては苦労のうちに入らないのかもしれないが。

現在、日テレオンデマンドで見逃し配信中。視聴料はすべてチャリティーになるという。

「盲目のヨシノリ先生〜光を失って心が見えた〜」 公式サイト
(http://www.ntv.co.jp/24h/drama2016/)

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