『透明なゆりかご』(沖田×華)ロングレビュー! | 決して明るいだけじゃない、“こんにちわ、赤ちゃん”のリアル。 (1/2)

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「このマンガがすごい!WEB」×music.jpのスペシャルコラボ企画!バナー広告でも話題の『透明なゆりかご』(沖田×華)のロングレビュー記事を特別掲載します!


『透明なゆりかご』第3巻 沖田×華 講談社

話題の“あの”マンガの魅力を、作中カットとともにたっぷり紹介する『このマンガがすごい!』のロングレビュー特集。ときには漫画家ご本人からのコメントも!

今回紹介するのは『透明なゆりかご』

『透明なゆりかご』第2巻 沖田×華 講談社

透明なゆりかご

看護学科の高校3年生の×華(ばっか)は母親のすすめで産婦人科医院の見習い看護師として働くことになる。...

試し読み

432円/巻

沖田×華による、産婦人科でのアルバイト経験をもとに描いた本作。
1997年頃、準看護学科の高校生3年生であった著者は、親のすすめにより自宅近くの産婦人科で雑用や介助を始める。当初は乗り気でなかったが、中絶された胎児の「命のかけら」を拾い集める作業を日課としたり、または出産に立ち会い涙を流したりと、ここでしか得られない経験を味わう。

現場で彼女が患者のためにできる行為は、見習いの身分のためほとんどないに等しい。
したがって、名医のように鮮やかな手腕で赤ちゃんや母体を救うのは不可能だ。実際、2巻においては想定できない事故も描かれている。

経過が順調な妊娠でも、突然非常事態が発生することもある。幸せを信じていた家族には、あまりにも残酷だが……。

さらには、望まれたはずなのに家族へ亀裂を与える存在になった子、複雑な事情によりトラブルを起こしながら出産に向かう妊婦、中学生の妊娠、家族の闇にかかわるエピソードなどなど、無難な出産・子育てにまつわる感動だけが欲しいなら、素直にお勧めしづらい。
それでも、赤ちゃんの存在が奇跡的な救いをもたらすケースや、修復不可能だった女性たちの関係に変化をもたらした子…と、「命の輝き」をまぶしく感じる瞬間が幾度もある。

産婦の付き添い人「ドゥーラ」となるカナダ人女性が流産について語る。人を救うのは医療行為だけではない。

(C)沖田×華/講談社

次ページ:産婦人科と妊産婦をめぐる様々な社会問題に対して、著者ならではの目線から斬りこむ。>

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