大人の独り飯…この哀愁がたまらない“のグルメ“シリーズ3選

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かんむり蛙

最近のグルメ漫画といえば?の問いに対して確実に話題にあがるの作品、それは「孤独のグルメ」だろう。「孤独のグルメ」の独特な切れ味は、読者の食欲を的確についてくる。今回は久住昌之原作の3作「孤独のグルメ」「野武士のグルメ」「荒野のグルメ」を紹介していこう!


孤独のグルメ【新装版】1巻・表紙 (c)久住昌之・谷口ジロー / 扶桑社

実写ドラマ化などで人気を博している「孤独のグルメ」。久住先生の独特な描写で、どこにでもいるおじさんが飯を食うだけのマンガだ。ただ、それだけなのになぜか面白い。セリフ回しが秀逸で、登場するご飯を装飾なしにピシャっと評価していく。その食べ物のレビューが現実味を帯びていて、読者の食欲を掻き立てるだろう。

久住先生原作のグルメ漫画に出てくるのはおじさんが多い。決して、「美味しんぼ」のようなグルメ記者と言った感じにプロではないのだ。だが、一般市民の視点だからこそ、普段我々が感じていることを上手に表現している。また、ご飯も高級志向ではなく、どこにでもある飯屋が舞台だ。

今回はその中で3作。全員おじさんが主人公の「孤独のグルメ」「野武士のグルメ」「荒野のグルメ」をレビューしていこう。

孤独のグルメ

ネット上で大きな話題となった「孤独のグルメ」。1巻しか出てなかったマンガだが、カルト的な人気を誇っており、後に続編も出ている。ドラマ化もされて、五郎役の松重豊がバッチシの配役である。絵は谷口ジロー先生が担当。貿易商を営んでいる井之頭五郎(いのがしら ごろう)、通称ゴローちゃんが主人公で、東京の街をぶらつきながら飯を食べるといったスタイルのマンガだ。

実在する東京の街にある飯屋が出てくる。浅草や新宿など東京が舞台の時もあれば、大阪や神奈川といった場所まで。腹が減ったから飯を食うというスタンスなのだが、そこに出てくる料理を食べ、食べている時に発見した魅力や自分の中にあるルールと混ぜあわせて語っていく。そのストイックな語り口調が玄人じみていて、不思議な魅力を発している。

孤独のグルメ

テレビドラマ 国内ドラマ グルメ

製作年:2012年

異色のグルメコミックを松重豊主演で実写ドラマ化!

野武士のグルメ

今度は定年退職後のおじさん・香住武(かすみ たけし)が主役のマンガである。退職した後に残ったお金と時間を使い、散歩をしながら料理屋に入ってみるというスタンス。非常に孤独のグルメと被っているのだが、こちらとは打って変わって、自分はのらりくらりと飯を食う野武士の気持ちでご飯を食べていく。絵は土山しげる先生が担当。久住先生のエッセイを漫画化したものである。

野武士である武は時代劇に出てくる野武士の如き気持ちでご飯を食べていく。そこにはおじさんの感情描写が込められており、失敗談も含めながらのストーリー展開がなされている。食べ物の趣味もおじさんで、若い頃は苦手だったものがおいしく感じたり。一応、おじさん向けのマンガなのだが、逐一説明される心理描写が老若男女問わずごくりと喉を鳴らすだろう。

漫画版 野武士のグルメ

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0円/巻

荒野のグルメ

こちらも土山しげる先生が絵を担当している。こちらもおじさんだが、現役バリバリのサラリーマン・東森良介(ひがしもり りょうすけ)が主人公。だが、上2作とくらべて、夜の飲みが扱われている。「孤独のグルメ」が昼であれば、「荒野のグルメ」は仕事あがりの夜。そのなかで主人公はカラッカラに乾いた荒野でサルーンに酒を飲みにきたガンマンと言った感じだろう。

美味しいご飯の写真を貼って、見ている人の腹をすかせる飯テロという言葉があるが、こちらは夜食の飯テロと言えるだろう。おいしい夜食をバーンと出して、読者に危険な食欲を沸き立たせる。容赦のない描写だ。女将さんに焼きおにぎりを焼いてもらい、店の常連と喋りながら酒を呑む。そんな古き良きスタイルでおじさんたちの宴が始まるのだ。

荒野のグルメ

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972円/巻

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