アニメ化&実写化!マンガ『3月のライオン』を読むべき理由

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テレビアニメ化だけでなく、実写化も決まって、今ノリに乗っているマンガ『3月のライオン』ですが、本作は映像化だけでなく、講談社漫画賞や手塚治虫文化賞など数多くの漫画賞を受賞しているアカデミックな作品でもあります。


「3月のライオン」第1巻・羽海野チカ(白泉社)

『3月のライオン』紹介

『3月のライオン』は、『ヤングアニマル』(白泉社)で連載されている将棋マンガです。
作者は、デビュー作である『ハチミツとクローバー』で一躍人気マンガ家となった羽海野チカ。

物語は高校生でプロの棋士になった桐山零が、人や対局を通して成長していく姿を描いた青春マンガです。

3月のライオン

その少年は、幼い頃すべてを失った。夢も家族も居場所も──。この物語は、そんな少年がすべてを取り戻すス...

524円/巻

少女マンガの絵柄で青年マンガ

羽海野チカの絵は、明らかに少女マンガの絵柄ですが、本作が掲載されているのは王道青年マンガ雑誌『ヤングアニマル』です。
一見不釣り合いな組み合わせですが、同誌で『ベルセルク』を連載している三浦健太郎が「アニマルで一番男らしいマンガ」とコメントを寄せる程に、将棋の対局の様子が青少年マンガ的な熱いバトルなのです。

丹念な心理描写

物語のストーリーラインは青少年マンガなのに対し、心理描写は繊細です。
その描写は少女マンガ的で、他の青年マンガではありえないほどポエティックです。
そこが普段少女マンガを読まない読者には新鮮であり、逆に少女マンガに慣れた読者にも読みやすい作品になっているのではないかと思います。

持っているものと持たざる者の孤独

羽海野チカが通底して描いているテーマがあります。
それは「才能を持っている人間と持たざる人間の葛藤と孤独」です。
必ずと言っていいほど、才能を持っているが故、才能がない故の葛藤と孤独を平等に描かれています。
本作でも丹念にそのテーマが描かれているので、ぜひチェックしてみてください。

料理がおいしそう!

本作では、物語にスパイスを与えるおいしそうな料理がたくさん出てきます。
羽海野チカ作品は作家の福田里香が提唱する「フード理論」に当てはまる作品です。
「フード理論」は、映画やマンガで出てくる食べ物描写とそれに対する人間描写にある種の法則があるという福田里香独自の理論です。
その中に、「食卓を囲んで同じものを食べたら仲間」(意訳)という様な法則があり、『3月のライオン』も零と川元家をつなぐ橋渡しとして料理がうまく活用されています。

現代マンガが好きな人なら、避けては通れないのが羽海野チカというマンガ家です。
絵柄が少女マンガ的なので、見た目が苦手だと言う方もいるかもしれませんが、食わず嫌いをするよりは、読んでから好き嫌いを判断するべきかと思います。

まだ読んでいないという方は、アニメや実写版が公開される前にぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?

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