電子書籍で嗜む、「春画」の世界

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2013年にイギリスの大英博物館で公開された「春画展」が大変な話題となりました。春画とは浮世絵の一種で性風俗を描いたものです。ご存知の通り浮世絵は日本のみならず海外でも高い評価を得ている芸術です。そんな春画は、日本でも永青文庫「春画展」に凱旋公開され話題になりました。今回は、春画の世界を学べるおすすめの5冊を紹介します。


「春画入門 」車浮代(文藝春秋)

■『春画入門』

春画の初歩的なことから雑学まで学ぶなら『春画入門』をオススメします。
江戸文化の第一人者で『蔦重の教え』などのベストセラーを誇る車浮代氏がわかりやすく説明してくれる本作。春画や浮世絵をはじめて見る人でも理解できるように書かれています。また、葛飾北斎や喜多川歌麿、菱川師宣といった誰でも知っている有名浮世絵技師たちのカラー図版90点分の作品が丁寧な解説付きで見ることができます。

春画入門

春画の「ウタマロ」はなぜ巨大なのか? なぜ、着衣のままなのか? 春画は何に使われていたのか? いくら...

■『おとなの愉しみシリーズ2 英語と現代文でたのしむ春画 喜多川歌麿「願ひの糸ぐち」』

『願ひの糸ぐち』は大判錦絵全12枚にもおよぶ喜多川歌麿の春画の組物の作品で、セリフや情景をあらわす書入れがふんだんに書き込まれていることが特徴です。
そこから当時の時代の男女の感情や背景などを学ぶことができ、ただの会話のやりとりだけではなく、洒落や噂話なども楽しめる作品です。解説は英語でも書かれており、日本文化を学ぶ英語学習者や、海外の友人へのお土産にも最適です。

おとなの愉しみシリーズ2 英語と現...

喜多川歌麿「願ひの糸ぐち」(全12枚の春画組物)を美しく再現。解説と書入れは現代文と英語でつけました...

■『春画のからくり』

江戸文化の研究者『江戸の想像力』や『江戸百夢—近世図像学の楽しみ』などの著者 田中優子氏による一冊。
顔と性器以外は巧みに隠された構図を、隠す・見せる・覗きの視点から解説しており、江戸の性文化についてより深く学べるおすすめの一冊です。

春画のからくり

春画では、女性の裸体だけが描かれることはなく、男女の絡みが描かれる。男性のための女性ヌードではなく、...

■『春画の色恋 江戸のむつごと「四十八手」の世界』

体位だけではなく男女の出逢いからはじまり別れまでを描いた恋物語 菱川師宣『恋のむつごと四十八手』について第1図から第48図にわたって順に解説します。
本書では、菱川師宣以降、西川祐信、鈴木春信、喜多川歌麿、葛飾北斎たちの後世の浮世絵技師の表現の変遷についてもたどっており読みごたえ十分。カラー口絵30点、モノクロ図版250点も収録し、ボリュームのある一冊です。

春画の色恋 江戸のむつごと「四十八...

「四十八手」はたんなる体位の解説ではなく、出逢いから始まる色恋の物語である。最初の浮世絵師と呼ばれる...

■『歌川国芳 春画集』

江戸末期に活躍した歌川国芳にスポットをあてた春画集。
歌川国芳は斬新なデザインや構成力が特徴で、役者絵や武者絵、名所絵、春画まで描いていた浮世絵技師です。
西洋画の透視画法などを取り入れたり、西洋の解剖学を参考にし骸骨をリアルに描いたりする作風が特徴的。江戸末期の性文化を学ぶおすすめの一冊です。

歌川国芳 春画集

江戸時代末期を代表する浮世絵師が描く江戸の風俗! かつて巻き起こった“ジャポニスム”により、浮世絵...

西洋では浮世絵を高く評価しており、日本に先駆けてイギリスの大英博物館にて春画展を成功させています。また、日本で凱旋公開されることにより春画の芸術性について再び見直されています。
春画は性風俗を描いた作品ということでタブー視されがちですが、江戸文化の風俗の本質を学ぶ貴重な資料であり、喜多川歌麿や葛飾北斎などの名高い浮世絵師が手掛けている芸術作品でもあります。春画に興味を持った方はぜひ、今回紹介した書籍を手に取ってみてください。

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